主催:菊舎顕彰会 後援:田耕地区振興協議会
菊舎を知る

 田上菊舎は生涯の大半を諸国行脚に明け暮れた江戸期の女性文人尼です。
俳諧・和歌・漢詩・書・画・七弦琴・茶道などの諸芸に通じ、名をもとめず、飄々悠々と風雅を友として生きた傑出した人物でした。
 今回、京都市左京区にある詩仙堂、秘蔵の名琴演奏のため、来日される
姚公白(ヤオゴンバイ)氏(上海在住)を菊舎生誕地下関市にお招きし「七弦琴演奏会」を開催します。

 氏は高名な古琴研究家で奏者でもあり、日本でもCDを発売、古琴音楽のユネスコ世界無形文化遺産登録にも尽力されました。菊舎がこよなく愛した七弦琴の生の響きをご堪能ください。また、菊舎自画賛(新出)の展示や、香道、お茶の世界も併せてお楽しみください。

 と  き 平成20年5月25日(
 昼の部14:00~16:00
 夜の部19:00~20:30
 と こ ろ

菊舎ゆかりの寺
 妙久寺(下関市豊北町田耕)
         地図はこちら→顕彰会のしおり(PDFファイル)



 七弦琴演奏会
中国古琴の第一人者
 
奏者 姚公白氏(上海在住)

 聞香席
   香道翠風流師範 吉村ひとみ氏

 呈茶席

 菊舎書画展示

  秘蔵品・新出作品公開

 入場料  無料

     但し、 聞香500円・呈茶300円


 オプション 26日(月)午前
         生誕地めぐり含む角島

※生誕地めぐり、新幹線駅からの送迎、宿泊の斡旋など、ご希望の方はお早目に右記までお申し込み下さい。

(お申し込み・お問い合せ先)
759-5512 下関市豊北町田耕
  菊 舎 顕 彰 会
        電話/ファックス0837-83-0055
               電話 0837-82-0748

姚 公白 (ヤオ ゴンバイ
 1948年、中国浙江省杭州の生まれ。高名な古琴奏者で研究家でもある父、姚丙炎の厳格な指導を受け、その間、呉振平、張子謙の二大家にも教わる。上海華東師範大学を卒業。中国民族管弦楽協会琴会常務理事を勤める。七弦琴の演奏はもとより、琴楽に関する研究活動を続け2003年、古琴音楽のユネスコ世界無形文化遺産登録に尽力した。1997年には日本のキングレコードが「中国の古琴」-宮廷の旋律を録音。また、1990年のアジア芸術祭(香港)や2004年マカオ芸術祭に招かれたほか、上海テレビ、英国BBCラジオなど放送にも多数出演している。2006年初来日し菊舎の故郷、下関市長府で演奏会を行った。
 2008年2月、古琴演奏家として中国政府文化部より「非物質文化遺産」(日本の人間国宝にあたる)に承認された
CD「音の世界遺産 中国の古琴」
菊舎と七弦琴
 菊舎41歳江戸再訪の折、木工屋作左衛門に七弦琴(銘:流水)を作ってもらい、薩摩藩士菊地東元に弾琴の手ほどきを受けた。のち、京都の中納言平松琴仙や伊勢の永田蘿道にも師事し、以後、74年の生涯を閉じるまで、片時も七弦琴を離さなかった。菊舎54歳の文化3年(1806)5月、詩仙堂・石川丈山遺愛の陳眉公琴(ちんびこうきん)(今回、姚氏が詩仙堂で奏される。)を弾奏。文化9年には、奈良法隆寺の開元琴(現、東京国立博物館所蔵-国宝)の弾奏を許され、南薫操一曲を奏した。
流水琴の図
七弦琴とは・・・
 七弦琴は長さ約120cmの小型のもので、中国では古琴(クーチン)と呼ばれる。琴柱(ことじ)は立てず、左手の小指を除く四指で弦を押さえ、爪をはめない右手の指で爪弾き、演奏する。
日本には、奈良時代に伝り、平安中期まで貴族の間で愛された。その後一旦すたれたが、延宝5(1677)年、日本に渡来した明の僧、東皐禅師(とうこうぜんじ)によって再興され当時の知識人の嗜みとして広く奏されるようになった。近年、また中国や日本で多くの愛好家が現れ、のびやかな中にも微妙な音色を奏でる七弦琴に注目が集まる。

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お問い合わせ
菊舎顕彰会 (℡ 083-783-0055)
             (e-mail:info@kikusha.com)