平成23年度 菊舎顕彰俳句大会入賞作品 |
10月16日 於)下関市 田耕農林漁家婦人活動促進センター |
兼題「菊」及び雑詠 | |||
県知事杯賞 | |||
天 | 出荷待つ菊束土間に島暮し | 下関市 | 坂本悦子 |
地 | 樹の影に躓いてゐる晩夏光 | 下松市 | 橘 美泉 |
人 | 松陰の遺句の朗唱児らの秋 | 山陽小野田市 | 山本桂子 |
五客 | 地震の地へつづく闇なりちちろ鳴く | 山口市 | 千住紀子 |
五客 | 灯台と風と野菊のあるばかり | 長門市 | 宮野しゆん |
五客 | 着せ替えて池田屋を出る菊師かな | 萩市 | 岩本徳重 |
五客 | 菊育つ島に雲母の玄武岩 | 北九州市 | 清末ひふ美 |
五客 | 来し方の足袋の白さを押し通す | 下関市 | 清水 元 |
佳作 | 紫の雲広がるや花楝 | 萩市 | 藤井和枝 |
佳作 | 機町に機音ひびく菊日和 | 北九州市 | 林喜久子 |
佳作 | 垰少し越えて地蔵や野紺菊 | 豊北町 | 古川哲郎 |
佳作 | 蛇目覚むイエスに打ちし釘太き | 下関市 | 豊島 及 |
佳作 | 刈りのこす野菊に標す杭一本 | 山口市 | 上田千鶴子 |
佳作 | 癒えて囲碁打てる誘ひや菊日和 | 下松市 | 山下山査子 |
一字庵賞 | |||
大人の部 | 磯菊や鐘打って告ぐ村の葬 | 下関市 | 今本波津代 |
学生の部 | 花火してけむりがもわんと立ち上がる | 阿川小五年 | 磯中憂乃 |
教育長賞 | |||
小学生の部 | かにたちがはさみをふってにちようび | 小串小一年 | おおたりお |
中学生の部 | 稲刈って裏の田んぼがしんとなる | 小串小一年 | 藤井大樹 |
高校生の部 | 風鈴と近所の猫が話してる | 豊北高 二年 | 磯本絵里子 |
NHK賞 | |||
学生の部 | えだまめをピューンととばして口の中 | 熊野小二年 | 平尾涼生 |
学生の部 | 夏風がもうかわかしたぼくのふく | 小串小二年 | 松浦太希 |
大人の部 | 草の花義民の墓はそこらの石 | 山口市 | 吉次 薫 |
山口朝日放送賞 | |||
学生の部 | じいちゃんにまんげつ出たぞと さそわれて |
小串小二年 | 尾ア花音 |
学生の部 | 秋祭りワッショイワッショイ村をゆく | 神玉小 六年 | 福泉宇彦 |
大人の部 | 海峡の渦に火蛾生る芳一忌 | 下関市 | 増原純子 |
下関市長賞 (当日席題 「古酒・新酒・濁り酒」) | |||
天 | 生涯を無冠の父と新酒酌む | 下関市 | 角田節子 |
地 | 農終えし機具に新酒を供えけり | 豊北町 | 中山芳江 |
人 | 八人を育てし母のにごり酒 | 萩市 | 岩本徳重 |
五客 | 今年酒風車が田耕の空廻す | 下関市 | 池田尚文 |
五客 | 新走り術後の五感呼び覚ます | 豊浦町 | 菅 和子 |
五客 | 碁仇と共に老いたり新酒汲む | 萩市 | 中村静山 |
五客 | 窯神へ新酒供えて轆轤蹴る | 下関市 | 坂本悦子 |
五客 | 生かされて生き来て八十路新酒酌む | 下関市 | 岩田十代子 |
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