よそ見 わき見 気まま旅 |
第3回 |
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福島市内中心部から凡そ8km北進し、東に阿武隈川を渡り、 更に2km進んだ所に文知摺観音があります。 境内の多宝塔(写真上)は福島県重要文化財に指定されています。 もう一つ境内には大切な物があります。もじずり石と呼ばれる大岩です。 浮き出た乱れ模様が美しく、布を押し当て草木の汁を摺り込み 綺麗な柄に染め上げるのに使われました。だけどどちらかといえば、 源融(みなもとのとおる)と村娘虎女の悲恋物語を秘めた石 としての認知度のほうが高いようです。 |
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それは、源融の歌として百人一首に詠まれた「みちのくのしのぶもじずり誰ゆえに乱れそめにしわれならなくに」の一首の影響が大きいようです。 菊舎も訪れました。だけど格別感想を残していません。他人の、しかも大昔の色恋沙汰など、菊舎にとってはたいした問題ではなかったのかもしれません。 |
もじずり石 | |
(中村 佑) 2016年3月3日 |