よそ見 わき見 気まま旅 |
第39回 |
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安土城 | |
菊舎の立寄り先の中に河並の文字が見えます。歩いた道筋から、現在の東近江市五箇所川並だと考えられます。安土城のすぐ近くです。記録にはありませんが、間違いなく安土城に寄っていると思い、気ままな旅人も訪ねてみました。 安土城址は豊浦にあります。菊舎の故郷山口県にも豊浦の地名があり、とようら、と読む所と、とよら、と読む場所がありますが、此処では、といら、と読みます。読み方にも地方色があるものだ、と感心しながら城址に辿り着いて驚きました。天守閣まで自然石の石段が600段以上も続くのです。 |
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更に、石材を収集するのがいかに大変だったか、手当たり次第石を集めた様子が石段上ると判ります。石組の所々に何処から運んで来たのか、石仏をそのまま使っています。流石にちょっとこれは踏みつけるわけには行きません。 石垣には仏足石まで使われていたようです。崩れた石垣の中からみつかった石が、天守閣までの途中に据えられています。仏足は釈迦の足跡。石仏と同様単に石材として使われたあたり、石工達の宗教観が想像できます。 |
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(中村 佑) 2016年11月6日 |