よそ見 わき見 気まま旅 |
第30回 |
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凝灰岩をくり抜いたトンネルと 岩上のケヤキの大木 現在、この大木は伐採されている。 |
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2011年3月11日、東北地方は大津波に襲われ、未曽有の大惨事に見舞われました。ところが、太平洋岸の各地が壊滅的な打撃を受ける中、松嶋やその背後に立地する瑞巌寺は、意外にも軽微な被害に留まりました。それは、松嶋湾内外に浮かぶ260余りの島々が、自然の防波堤の役割を果たしたからでした。瑞巌寺境内にも海水は押し寄せましたが、腰までの潮位で、深刻な被害は避けられたそうです。 | |
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記録には見えませんが、間違いなく菊舎も寄っています。松嶋にやって来て、瑞巌寺に寄らないなどということは考えられません。 その瑞巌寺境内は、凝灰岩をくり抜いた室や洞、トンネルや仏像が造り出す風景が、他所では中々見られない不思議な景色になっています。伽藍の荘厳もさることながら、岩窟の面白さに目を奪われる名刹でした。 |
法身窟 | |
(中村 佑) 2016年2月1日 |