よそ見 わき見 気まま旅

第23回  小国
 飯豊連峰と手前は飯豊温泉
  渡邊邸から米沢街道を東に進み、山形県に入った最初の町が小国です。小国は国内有数の豪雪地帯として知られています。飯豊、朝日、二つの連峰に囲まれた町の面積は広大ですが、その90%以上がブナなどの広葉樹林です。
 そこで町は、雪とブナの木肌から連想する白をイメージカラーとし、町を「白い森の国」と呼んでいます。今では希少な生活文化となってしまった、マタギの伝統も確実に受け継がれています。
 里の雪が融けると、ワラビやコゴミなどの山菜が一斉に芽を吹き始め、町外からも大勢の山菜ファンが訪れるそうです。勿論町内の方にとっても大切な資源です。天気の良い日は、採取した山菜の手入れに余念がありません。  
 菊舎はこの町に住む五松先生に書の手ほどきを受けました。その効果は絶大だったらしく、これを境に菊舎の筆跡は天と地ほどの開きを見せた、とは菊舎研究家の上野さち子先生の弁です。
 (中村 佑)    2015年7月1日



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