よそ見 わき見 気まま旅 |
第22回 |
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菊舎の生誕地は下関市豊北町田耕です。その菊舎、越後の下関を訪ねました。お世話になったお宅が、近在きっての豪農渡邊家でした。6代目善富、俳号李郷の時代です。 残された資料に依ると、渡邊家のこの頃の貸付金が6万両以上。現在の金額に置き換えるとおよそ70〜80億円になるようです。全財産ではなく、藩や幕府に貸している金額ですから、その富の大きさに驚かされます。 米沢街道沿いに残る建物は国指定の重要文化財です。現在の建物は、菊舎がお世話になって35年後に再建されたものです。意外に思うのは、巨万の富を有する渡邊家の屋根が板瓦であることです。 |
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重しに、丸みを帯びた拳より大き目の石が敷き詰められています。苗字帯刀を許されていたとは言え、矢張り武家に対する遠慮があったのでしょうか。 雪降ろしの邪魔になりませんか、と尋ねますと石の上っ面までを降ろします、と教えられました。 |
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(中村 佑) 2015年6月1日 |